2015.11.14 update チャーリーとチョコレート工場のお話

先日の金曜ロードショーは「チャーリーとチョコレート工場」でしたね。主演のイケメンハリウッド俳優さんだけでなく、吹き替えの人気男性声優さんの話題でも盛り上がっていました。

ストーリーや世界観が好きで、DVDや地上波放送で何度も見ているスタッフですが、矯正歯科に勤めていることもあり、どうしても気になってしまうのが「幼少期のウィリー・ウォンカの歯並び治療」です。お父さんが歯科医師であるウィリーが、矯正装置をつけてハロウィンを楽しんでいたり、世界をまわったりするシーンが印象的ですよね。特に印象強いのが、ハロウィンで近所の家をまわって帰ってきたウィリーが父親にお菓子をチェックされ、全て暖炉に投げ入れられてしまうところでしょうか。その際にもらったお菓子を品定めする父親の台詞が歯科医院あるあるなので、そのご紹介をしたいと思います。

まずは「キャラメル」。これは「歯の矯正装置にくっつくやつだ」と紹介されていました。まさにそうで、口の中で溶けるとネチャネチャと歯にくっつきやすくなるキャラメルは、矯正装置にもくっつきやすいです。そうなると歯ブラシで取るのも一苦労。固いままキャラメルを噛んで装置が外れてしまい、キャラメルが絡まった状態で持ってこられる患者様も時々見受けられます。ですので、矯正中の患者様には「キャラメルなどの歯にくっつきやすい食べ物はできるだけ控えてください」というお話をしています。

「棒付きキャンディ」に関しては「棒付きムシ歯のもと」と言っていましたね。これは矯正をしているしていないに関係ない歯科あるあるです。キャンディは長く口の中で甘い味を楽しめるのでお子様は特に好きだと思いますが、甘い味はムシ歯の原因菌も大好きです。糖分を摂取したムシ歯菌はどんどん酸を作り出し、歯を溶かしていきます。

最近はムシ歯対策でキシリトール配合のキャラメルやキャンディもあるようですが、他の糖分が含まれているとムシ歯予防としての効果はあまり期待できなくなってしまいます。

今回お話しさせていただいたのはキャラメルとキャンディですが、お菓子に限らず、普段の食事にも「糖分」は含まれています。お砂糖の甘みだけでなく、ご飯や果物の糖分でもムシ歯の原因菌は酸を作ります。何か食べたら、すぐ歯みがきをやうがいをするのが理想でしょう。

お子様にとって「お菓子を食べることは」栄養補給でもあり娯楽でもあり、色んな意味をもっていると思います。全てをダメというのはなかなか大変でしょう。工夫次第でムシ歯予防も矯正装置を壊さないようにもできますよ。 (記:スタッフ)

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