2016.4.22 update 矯正中の歯磨き粉、何がオススメ?【基礎知識編】

歯列矯正治療をこれから始めたい方も、治療中の方も、歯並びがどんな風によくなるか?期間は?装置の種類は?料金は?など、色々気になることがあるかと思いますが、矯正治療中にムシ歯や歯周病になったらどうしよう?と心配してらっしゃる方も多くいらっしゃいます。本ブログは【基礎知識編】と題しまして、よくあるお口のトラブルとそれに対するオススメ歯磨き粉をご紹介したいと思います。

まず、お口の中のトラブルは、大きく分けると【歯のトラブル:ムシ歯】と【歯ぐきのトラブル:歯肉炎・歯周病】があります。

まず、歯は生後半年頃から乳歯が生え、6歳前後で大人の歯への交換が始まり、真ん中から数えて7本目の第二大臼歯が生え揃ってひとまず歯並びが完成、となります。その呼び名の通り、第二大臼歯が生えてくるのはだいたい12歳くらいと言われています。「歯は生え立てが一番ムシ歯になりやすい」と聞いたことがあるかたもいらっしゃるかもしれませんが、歯は生えてから半年~2,3年かけて口の中のミネラルを吸収して堅くなっていきます。逆に言えば、この期間を超えてしまえば、相当な不摂生を続けない限りはムシ歯になりにくい歯になっているということです。歯はムシ歯になったら自力で治すことはまず不可能です。ムシ歯菌に負けない歯を作りましょう!

それからどんどん成長し、20代、30代と年を重ねていくと、今度はだんだん免疫力が落ちてきます。小学校高学年くらいからムシ歯よりも歯ぐきが腫れたり出血したりする歯肉炎が増えてきますが、歯みがきさえしっかりすればすぐに治ってしまいますが、同じように歯みがきを続けているとそうもいっていられなくなります。歯ぐきが痩せてしまったり、何もしていないのに出血したり、歯がぐらぐらしてきたり・・・これが歯周病と言われるものです。歯周病になってしまうと、いくら頑張っても健康な歯ぐきに戻すことはできません。現状維持か、症状が悪化するかのどちらかです。そうなる前、すなわち歯肉炎の段階から進まないように、しっかりケアして健康な歯ぐきを維持していきましょう。

つまり、ざっくり目安を作るとしたら、歯が生えたてから12歳臼歯までの歯並びが完成するまでのお子様、学生様にはムシ歯予防用歯磨き粉を、大人のかたは歯周病予防の歯磨き粉をご使用になるといいんじゃないかと思います。

他にも知覚過敏用や口臭予防、着色予防など歯磨き粉は種類がとても豊富ですし、そのかたお一人お一人でライフスタイルや嗜好品、お口の中の状況がちがいますので、「自分にピッタリな歯磨き粉」は、是非歯科医院で聞いてみてください!

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